眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「柏木さんは料理、できるんですか?」

「えっ、あ、……まあ。
あなたは部屋で、課題をやっていてください」

「……はい」

自分の部屋に引っ込みつつ、ちょっと心配。
だって、柏木さんがキッチンにいるところなんて見たことないし。

ガッシャーン!

「うわっ!あちっ!……ああっ!」

キッチンからは、とんでもない音と柏木さんの悲鳴じみた声が聞こえてくる。

「……あのー、柏木、さん?
私、やりましょうか……?」

「あなたは課題をしていてくださいと、いったはずです」

……えーっと?
割ったお皿片付けながら、そんなこといわれてもなー。

何故か流しにはお鍋の山。
香ばしいとか通り越したにおいもする。

「でも、心配で手につかないっていうか……」

「あなたに心配していただく必要はありません!」