眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「あ、えっと、……またショートケーキ出されちゃって。
困っちゃいます」

「…………」

無言で、小さめのバケツを渡された。
用意がいいというか、なんというか。
その中にまた、ショートケーキを吐き出した。

「帰ったら、今日はもう休んでいてください」

「……はい」

柏木さんは不機嫌そうだ。
けど、私のことを心配してくれてる気がする。

帰って、ベッドに潜り込むとあの夢を見た。
赤と白の夢。
何故か同時に、伯母様のにたにた顔が踊ってる。

……怖いよ。
助けて、夏生。

助けを求めても、いつもなら傍にいてくれるはずの夏生がいない。

夏生、どこ?夏生……!


目が覚めたら、心配そうに柏木さんが私の顔を覗き込んでた。
目が合うと、いつもの不機嫌顔になる。

「大丈夫ですか?酷くうなされていましたが」