眼鏡とハンバーグと指環と制服と

震える手でお皿とフォークを持ち、ケーキを一口ずつ口に運ぶ。
どうにか全部食べ、紅茶で流し込む。
気付かれないように小さくため息。

「おいしかった、です。
わざわざ、ありがとう、ございました」

「気に入っていただけたようだし、また買ってくるわ。
……そういえば、柏木ったら変なこというのよ?
夕葵さんは事情があってショートケーキが食べられないから、持ってこないで
欲しい、とか」

にたにた笑う伯母様は、ほんとに気持ち悪い。
それにやっぱり、心の底から怖くて怖くて仕方ない。
恐怖で、叫び出しそうになる。

「きっと、柏木さんの勘違いだと思います」

「あらそう?ならいいけど」

つまならそうにそういうと、伯母様はおばあさまとの話を再会した。
笑顔を張り付かせて、相づちを打つ。

……早く、帰っていいっていわれないかな。


それから一時間ほどたって、やっと伯母様が用があるから帰るといいだし、私
も解放された。
車に乗った途端、柏木さんが不機嫌そうな顔で私を振り返った。

「顔色が悪い」