眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「とても、おいしかった、です。
買ってきてくださって、ありがとう、ございました」

「あらそう?
顔色が悪いみたいだけど、無理してない?」

「いえ、ほんとに、おいしかった、です」

「じゃあまた買ってくるわ」

……にたぁっと笑う、伯母様の顔に心底ゾッとした。


迎えにきてくれた、柏木さんの車で帰る。
押さえ込んでた吐き気が、車の揺れで悪化した。

……もう限界。

「車、停めて。
吐きそう……」

キキーッ、後続車を気にせずに、柏木さんが急ブレーキを踏んだ。
そのまま手近にあった袋を渡してくれる。
その中にさっき食べたショートケーキを吐き出した。

「なにを食べさせられた!?」

「……え?
なにって普通のショートケーキ、ですけど……」

何故か柏木さんはえらく焦ってるんだけど……なんでかな。