眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……あ。

大先生に、正直に結婚してたこと話したら、大目玉食らったって笑ってた。

近藤のおじさんもおばさんも、剣道場の人たちも、私たちの決断が軽率だと怒
りつつも、力になってくれてる。

恵まれた環境に感謝しなくちゃいけない。


駅に行くと、亜紀ちゃんが待ってた。

夏生の通勤時間に合わせる必要がないとはいえ、亜紀ちゃんがいつも乗る電車
より早い時間。

完全に、気、使わせてる。

「おはよう、夕葵」

「……おはよう」

「じゃ亜紀ちゃん、あとお願いね」

「わかった。
……私がついてる。
心配するな」

「……うん」

夏生は私のあたまをぽんぽんすると帰っていった。

亜紀ちゃんと一緒に改札をくぐる。