眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「!、!、!、!、!、!、」

乾いた音がしたかと思ったら、城崎先生は声にならない悲鳴を上げてのたうち
始めた。

「大丈夫?夕葵?」

抱きしめられた腕の中で、ただ黙ってこくこくと頷く。
涙がぼろぼろ出てきて、痛くない方の手で必死に夏生にしがみついた。

「……勇、夕葵の肩、嵌めてあげてくれる?
僕は苦手だから」

「あ、ああ」

「……ついでにあいつのも、嵌めてくれる?
うるさくて堪らない。
夕葵はこんなに、我慢してたのに」

「折ったんじゃないのか?」

「……外しただけ」

……頑張ったね、夕葵。

そっと夏生の唇がおでこにふれて、ますます涙が出てくる。

「……!
な、なにを。
それに」

「……頑張った可愛い奥さんを、褒めてあげてるだけだけど?」