眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「いってきます」

……そっと抱き寄せられたと思ったら、キスされてた。

「……みんないるのに」

「別にいいんじゃない?
じゃあ、早く帰ってくるね」

ふふって笑うと、私の手からお弁当を取って、夏生は出て行った。

「夕葵、夕葵」

「……なあに?亜紀ちゃん……?」

「これ。
前から見たいっていってた、映画とかドラマとか借りといた。
あれだったら見ろ」

亜紀ちゃんから手渡されたバックの中には、DVDがいっぱい入ってた。

「まあ今日から勇にぃが夜勤で昼間いるから、夕葵にかまい倒すだろうがな」

「……そうだね」

「じゃ、私も学校に行ってくる。
遅刻したら月原に怒られるもんな」

「……うん。
いってらっしゃい」