眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「おはよう。
夕葵ちゃん、調子はどう?」

「……今日は、少しはいいです……」

「朝ごはん、食べれそう?」

「……少しだけ」

夏生と並んで座ると、ごはんをついでくれた。
近藤家の朝ごはんは、うちと大差ない。
ごはんにお味噌汁、塩鮭。
少なめのごはんを、ちまちまと口に運ぶ。

「亜紀ー!
いい加減に起きないと、遅刻するわよー!」

「じゃあ、いってくる」

「はい、お弁当。
いってらっしゃい」

おじさんはちょっと遠い会社に勤めてるから、少しだけ家を出るのが早い。

普通の家の、朝の風景。

やっぱりうちと、ちょっと違う。

「……夕葵、おはよう。
調子はどうだ……」

「……おはよう、亜紀ちゃん」