眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「調子、どう?」

「……昨日よりは、少しまし……」

「うん。
熱も下がってるみたいだし、起きれる?」

「……うん。
大丈夫……」

のろのろと身体を起こすと、そっと手を貸してくれる。

「顔洗って着替えたら、亜紀ちゃんちに行こうね。
きつかったら無理しなくていいよ。
また、おんぶして行くから」

「……あれはちょっと、恥ずかしい……」

「うん。
笑えるんだったら大丈夫」

あたまぽんぽんしてもらって部屋を出る。
顔を洗って、着替えて。
夏生も準備が終わると、一緒に家を出た。
ほんとはダメだってわかってるけど、ぎゅっと夏生の手を握る。
夏生はなにもいわないで、手を繋いで歩いてくれた。

「おはようございます」

「……おはよう、ござい、ます……」

近藤家に行くと、おじさんは朝食の最中だった。
おばさんももちろん起きてる。