眼鏡とハンバーグと指環と制服と

掃除はまあ、そこまでしなくても死なないので気にしない方向で。
洗濯は夏生がしてくれるって。

……自分の下着を干したり畳んだりしてもらうのはちょっと複雑だけど、仕方
がない。

話をしながら昼間、城崎先生から電話がかかってきたことを話したら、夏生が
激怒した。

「僕からちゃんといったのに!
なに?
僕が保護者代わりだって、認められないってこと!?」

「まあまあ、夏生くん、落ち着いて……」

「夕葵が本当につらいの、知らないくせに!」

「……夏生、大丈夫だから……」

「夕葵、ごめんね?
もう今度は、吉永先生に頼んで、きつくいってもらうから」

「……うん」

……面倒なことにならなきゃいいな、と思った私の予感がこのあと当たってし
まうなんて、このときはこれっぽっちも思っていなかった。


「ゆずちゃん」

家に帰る段階になると、夏生が私の方へ背中を向けた。