眼鏡とハンバーグと指環と制服と

枕元に携帯を置くと、大きなため息が出た。

すぐにまた鳴り出したけど、今度は無視。

今年の担任は、いままででの中で最悪だと思う。

またため息をつきつつ布団に潜り込むと、悪夢しか見ない眠りに落ちていっ
た。


目が覚めたら、亜紀ちゃんが枕元に座って本を読んでた。

「……おかえり」

「うん。
水、飲むか?」

「……うん」

台所で水を汲んでくると、私に手渡してくれた。
汗をいっぱいかいてるから、水がおいしい。

「うなされてた。
いつもの夢か?」

「……うん」

亜紀ちゃんの手が、ゆっくりあたまを撫でてくれる。
少しだけ、呼吸が楽になった気がする。

「夕葵、顔が赤い。
熱が出てきてるんじゃないのか?」

「……そう、かな……?」