眼鏡とハンバーグと指環と制服と

旦那さんの仕事の妨げになってるなんて、ダメだな、私。

三時間目が始まる前に保健室に行った。
夏生が事情を話してくれてたみたいで、特になにもいわれず、ベッドに潜り込
む。

眠ると……夢を見た。

毎年この時期に繰り返し見る、夢。
内容なんてまるでない。
ただ、赤と白のペンキを塗りたくったような夢。

でも、私はその夢がひたすら怖い。
怖くて怖くて堪らない。

だからか、苺のショートケーキが食べられない。

……夢を思い出すから。


今日も夢から醒めると、びっしょり汗をかいていた。
深呼吸して、荒い呼吸を整えてたら……夏生が来た。
手には、私の鞄。

「七尾さん。
今日はもう、帰ろう?
近藤さんが迎えにきてくれてるから」

「……でも」

「七尾さん」

「……はい」