眼鏡とハンバーグと指環と制服と

着替えを持ってお風呂場にいった。

とりあえず、香織ちゃんにいわれたとおりにお化粧を落としながら、何故か冷
静に夏生のスーツにお化粧付けちゃったんじゃないか、あとで確認しないと、
とか考えてた。

熱ってる身体に、冷たいシャワーが気持ちいい。
少しずつ、早い心臓の鼓動が落ち着いていく。

……うん。
大丈夫。

さっきのあれはあれなわけで。
お風呂に入っておいでは、汗かいてるから先に使っていいよ、ってことで、他
に意味はないし。

夏生だって仕事するっていってたし。

それに、卒業までしないって、夏生は頑なに守ってるし。

うん。


コンコン。

お風呂あがって夏生の部屋をノックする。

「え、あ、はいっ!」

……えっと。
なんでそんなに慌ててるのかな?
それに、いつもなら開けてくれるのに、出てこないし。