眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……うん」

……少し潤んだ目。
上気した頬。

ダメだ、凄くドキドキする。

「そんな目で見つめられたら……キスだけじゃ、足りなくなる」

今度は噛みつくみたいにキスされた。
何度も何度も、これじゃ足りない、ってみたいに唇が重なる。

浅く、深く、短く、長く……。

どれくらい、そうしていたのかわからない。

五分?
十分?
それよりもっと?

やっと夏生が離れたときには、暮れかけていた日はすっかり落ち、辺りは暗く
なってた。

「ごめんね、ゆずちゃん。
こんなこと。
お風呂、入っておいで。
僕は部屋で仕事してるから、なんかあったら声かけて。
晩ごはんは、あとでお弁当、買ってくるよ」

「……うん」

自分の部屋に戻って、着物を脱いでパジャマを着る。