眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……な、長かったー。

しかも夏生、このあと二次会とかに誘われてたけど……。
なんか、大人の世界って大変だと思う。
私も早ければ、来年にはこの世界に仲間入り、なんだよなー。

……ちょっと気が重い。


富栄さんたちに挨拶して、タクシーで帰宅。
もうなんか疲れて、ソファーに座り込んだ。

「ゆずちゃん、疲れた?」

「……うん。
なんか凄く」

隣に座った夏生の手が、私のあたまの上に載る。
思わず夏生にぎゅうぎゅう抱きついて、その胸に顔を押しつけてた。

「ゆずちゃん!?」

「……私でよかったの?」

「どうしたの?」

「夏生は私なんかと結婚してよかったの?
一回りも年下で、やきもち妬きで面倒くさくて。
ほんとによかったの?」

「……なにいってんの?」