眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……うっ。
舞園先生は女性だからか、勘が鋭い。

「ほんとにただそれだけです!
さっき話してたのも、なにかあったらいつでも相談に乗るから、気軽に頼りな
さい、って」

「そういうことみたいだし、別にいいんじゃないか?
月原先生は元お隣のよしみで、七尾の面倒見ているみたいだし。
それにここは、学校でもないしな」

「……吉永先生がそうおっしゃるのなら」

ちょっと納得はしてないみたいだけど。
笑顔の吉永先生に気圧されてふたりとも黙ってしまった。

やっぱり、重鎮の貫禄って凄いと思う。

気が付くと、夏生が向こうで小さく手招いてた。
先生たちに会釈して離れる。

「吉永先生たちと、なに話してたの?」

「えっとねー?……帰ってから話す」

夏生はちょっと心配そうだけど。

……うん。
不安に思ったことも、吉永先生にいわれたことも、帰ってから話すのがいいと
思う。


夕方になってやっとお開きになった。