眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……はい」

「本音と建て前をもっと上手に使い分けろ、そう伝えてくれ。
きっと、私からいうより君からいった方が聞くだろうから」

「はい。
ありがとう、ございます」

吉永先生との話が終わると、宮元先生と舞園先生が揃ってこちらに向かってき
た。

「吉永先生!
月原先生、どうして七尾がここにいるのか聞いても『僕の家族なのでー』とか
いうんですよ!?
どういうつもりなんだか、一体!」

宮元先生は顔が赤くなるほど怒ってる。

たぶん、年下の夏生に莫迦にされたとか思ってるんだろーなー。
でもきっと、夏生は本気でそれいってますよ?

「ああ。
富栄さんのご招待だそうだ。
なあ、七尾?」

「え、はい!
富栄さんと亡くなった祖母が友人だったので、その関係でご招待いただきまし
た」

「ほんとにそれだけ?
さっき、月原先生と七尾さんが話したあと、大先生たち凄く機嫌がよかったけ
ど」