眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「夕葵ちゃん、久しぶりね。
元気にしてた?」

「あ、はい。
おかげさまで元気です」

ううっ。
緊張するよー。

富栄さんはおばあちゃんのお友達だったといっても、全然タイプが違う。
八十三歳なんて年齢が信じられないくらい、しっかりしてる。
おっとりしてたおばあちゃんと違い、凄く真面目で堅苦しい。
昔から、ちょっと苦手で、会うたび緊張する人。

「なにかあったら、なんでもすぐに相談しなさい。
君子ちゃんのお孫さんなら、私の孫みたいなもんでもあるんだから」

「は、はい。
ありがとうございます」

にっこりと笑う富栄さんはきれいで、きっと熟女好き芸人さんじゃなくても、
ぽーっとなってしまうと思う。


そのうち、案内されて富栄さんと並んで椅子に座る。
境内ではあるんだけど、ここはなんていうんだろう?
詳しくないからわかんない。
けど、いつもお神楽とかもある、板間の建物。
ここで剣舞が行われる。