眼鏡とハンバーグと指環と制服と

中に入ってすぐのところできょろきょろしてたら、急に声をかけられて驚い
た。
声のした方を見てみたら、夏生が駆け寄って来るところだった。

……というか。
眼鏡かけてなくて、あんな遠くからよく見つけられたね?

「夏生!」

「こっちに来てねー」

夏生に手を引かれて、人の少ないところまで移動。

今日の夏生は白い着物に黒袴。
しかも、眼鏡をかけてない。

もともと、眼鏡がないと全然見えない、ってほど目が悪いわけじゃないし、剣
道するときはいつもかけてないし。

「大丈夫?迷わなかった?」

「うん。大丈夫。
というか、あんな遠くからよくわかったね」

「だって、ゆずちゃんのいるところは、まわりより明るく見えるもん」

「そんなわけ……」

「あるんだよー。
僕の目から見たらね。
それにしてもゆずちゃん、きれいになったねー。
なんか、もう、」