眼鏡とハンバーグと指環と制服と

亜紀ちゃんは携帯片手に、何故か私の写真を何枚も撮ってる。

「亜紀、ちゃん?
そう何枚も取らなくても……」

「ああ。
勇にぃと加代子さんにも頼まれたし、歳にぃにも送ってやらないとな」

ううっ。
なんでみんな、そんなに見たがるのかな?
私はお人形さんじゃないぞ!

「もう終わったのか?
……ああ、夕葵ちゃん、きれいだな。
夏生くんとの結婚の話が出たときはまだ早いとか思ったが、こうやって見ると
もう、いつ嫁に出してもいい感じだ」

「やだ、お父さんったら」

……素直に喜んでいいのか、なんか複雑。
ていうか、亜紀ちゃんといい、なんでみんな近藤家から嫁に出したがる?


呼んでもらったタクシーで神社に行く。
草履は足が痛くならないように、鼻緒を緩めてくれていた。
細かいとこまで気のきくおばさんに感謝だ。

いわれたとおりに社務所に行くと、人がいっぱいで……しかも、ほとんどが私
よりも遙かに年上で気後れした。

「ゆずちゃん!」