眼鏡とハンバーグと指環と制服と

今日はお味噌汁と、唐揚げのなんちゃってタルタルソースがけだ。
下味はつけといたし、甘酢もなんちゃってタルタルソースももう作ってるか
ら、あとは揚げてお味噌汁を作ればいい。

「あがったよー」

「うん。
晩ごはん、できてるよ。
食べるよね?」

「うん」

食卓についた夏生の前にビールを置く。
なんだかよくわからないがバレンタイン以降、コツがわかったとかで、家飲み
するようになった。

「いただきます」

「いただきます」

夏生が唐揚げを口に運ぶのを、ドキドキしながら待つ。

「……ゆず?」

「うん。
タルタルソースの隠し味にゆず胡椒入れてみたんだけど……ダメ、だったか
な?」

「ううん。
これ、凄くおいしいよー」

笑顔の夏生にほっと胸を撫で下ろす。