眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「あるわよ。
いっつも日本史だけは校内一位だし」

……ううっ。
確かに、そうだけど。

「亜紀も笑ってるけど。
あんただって結構なもんでしょ?」

「あー、私は小さい頃、子守歌代わりに新撰組の成り立ちから北海道で滅び
て、隊士のその後まで聞いてたから」

苦笑いしてる亜紀ちゃん。

それは私も同じだ。
小さいとき、亜紀ちゃんちに泊まりに行くと、おばさんは眠るまで絵本を読ん
でくれる代わりに、新撰組の話をしてた。

「成績に響かないって、ほんとなのかなー」

「大丈夫だよ。
月原先生、嘘つかないもんもん」

「それは相手が、夕葵だからでしょー」

香織ちゃんは心配してるけど。
月原先生はそんなことはしない。
ちょっとくらい、信用して欲しいな。


学校が終わって家に帰って。
ぱぱっと家事して、今日も勉強。
七時頃にごはん食べて、また勉強。
九時過ぎになって下に降りる。