眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「なら一緒に地元の大学行こーよー。
私、大学行っても、夕葵と一緒に遊びたーい」

「うーん。
そうだねー」

……大学、か。
行ってみたい……かも。

「とりあえず、帰って月原に相談してみろ」

「そう、だね」

月原先生……ううん。
この場合はなつにぃ。
月原先生、にだったら学校でも相談できるもん。
なつにぃ、には家でしか相談できない。
なんていうのかなー?

「それにしても、さ。
月原、今日、いつも以上にご機嫌じゃない?」

「家が一緒になったってだけで、あそこまで嬉しいもんかね?
いや、月原の場合はわからないが」

「あ、あはは」

なんとなく、笑って誤魔化してみる。
上機嫌なのは、結婚しちゃったからです。