眼鏡とハンバーグと指環と制服と

けど、全然集中できない上に、何度も何度も携帯を確認してしまって、やる気
がないなら出てけって講師にいわれた。

夏生は亜紀ちゃんにはかけてるのに、私にはかけてこない。
メッセージだって、一度も。

どんどん、どんどん、どんどん、不安になって苦しくなっていく。

「夕葵。深呼吸」

亜紀ちゃんにぎゅっとしてもらってるときだけ、ちょっと安心できる。

ずっと、ずっと、息が苦しい。

「苦しいよな。
泣きたいのに泣けないんだから。
大丈夫だ、きっと月原は、ちゃんと夕葵を迎えにくるから」

「あのね、亜紀ちゃん」

「なんだ?」

「私、最低なんだ……」


……夏生がね、自分が親のことで淋しい思いしたから、私にも同じ思いさせた
くなくて頑張った、って。
だから、そんな夏生が自分と同じ思い、自分の子供にさせるようなことした
ら、嫌なんだ。

でもね、ほんとはね、離婚するの、嫌。
夏生に傍にいて欲しい。