眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「夕葵ちゃん?
離婚って物騒な。
それにまだ、結婚してるわけじゃないんだし?」

「あ……」

お茶を出してくれたおばさんに、少しだけ冷静になった。
結婚してること、まだおじさん、おばさんには打ち明けてない。

「夏生と別れる。
あの家にはもう、帰らない」

「夕葵?なにがあった?」

「……夏生に子供がいた」

「は?」

みんな意外そうに顔を見合わせてるけど。
だって、本当、だもん。

「明花里って、夏生が前に付き合ってた女が子供連れて訪ねてきて。
夏生の子、だって」

今日あったことをみんなに説明する。

嫌な女だったことも、夏生がいってたことも。

「でも、誤解だったんだろ?」

「心当たりがある、って」