眼鏡とハンバーグと指環と制服と

むかついたし、夏生のお金だしって特上にしようかと思ったけど、女も食べる
んだと思ったらやっぱり嫌だったので並にした。

電話を切ると夏生から帰るコール。

ほんと、早く帰ってきてください。


「ただいまー」

お寿司を女と男の子はリビングで、私はキッチンで食べてたら夏生が帰ってき
た。

女の顔を見た途端、怪訝そうな顔。

「……明花里?」

「夏生ー、会いたかったー。
この子、あんたの子。
ほら、これにサイン頂戴」

「ちょっ、な、はぁっ!?」

なんですか、夏生の子、って!
しかもそれ、婚姻届じゃないですか!

「……なーつーきー。
ちょっと」

「ゆずちゃん、怖い」

夏生の腕を掴んで、話の聞こえない奥まで移動する。
夏生はもう、涙目になりかけてる。