眼鏡とハンバーグと指環と制服と

傍目からわかるほど上機嫌に月原先生はホームルームを終えると、職員室に帰
っていった。

……てか、なんで呼ばれる?


一限目が終わって、職員室に行ってみた。

「月原先生」

「あ、ごめんねー。
みんなには七尾さんが休んでるあいだに、渡してたんだけど」

そういって差し出されたのは、進路希望の紙だった。

「出てきてから渡そうと思って、忘れてたー。
ごめんねー。
七尾さんの順番は最後にしてあるから、それまでに考えてきてねー」

「……はい」

……おいっ!
ふふっじゃないよ、全く!
そんな大事なこと、忘れんなっ!

……まあ、渡されてたとしても、この一週間はいろいろ追い詰められてたか
ら、それどころじゃなかっただろうけど。

「月原の話、なんだった?」

「進路希望の紙、渡し忘れてたって」