眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……はあぁーーっっ。
月原先生はなんで、もうちょっと危機感持てないのかな。

席に着くと同時に、人生最大じゃないかってくらいのため息が出た。

まだほとんど登校してきている人はいないから、ノートと教科書を広げて勉
強。

月原先生は準備とかあるからいつも出勤時間が早い。
私も合わせる必要はないんだけど、一緒に行きたがるから。
香織ちゃんたちが来るまでのあいだ、勉強したり読書したりしてる。

そのうち香織ちゃんが登校してきて、いつものようにチャイムギリギリで亜紀
ちゃんが登校してくると、朝のホームルームが始まった。

「今日から放課後、進路指導するからねー。
日程は貼っておくから確認して。
時間の都合の悪い人は、早めに申告してよー」

……進路指導。
そんなの初耳だ。

「あ、七尾さんはあとで、職員室来てね」

……月原先生は学校ではゆずちゃん、って呼ばない。
てか、呼ばせない。

入学が決まった時点で
「ゆずちゃんって学校で呼んだら、二度と口きかない」
っていい渡してあるので、必死で守っているようだ。