眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「お父さんに好きだよ、って。
ずっとひとりで淋しかったよ、って」

「……いえるかな」

「大丈夫。
私がついてるよ」

「そうだね。
それに、ゆずちゃんと結婚したこと、できれば納得して欲しいしね」

「うん」

夏生は何故か、私のあたまを撫でてる。
たぶん、癖、なんだと思う。
私を慰めたいときはもちろんだけど、なんか悩んでるときもよく、あたまを撫
でてくる。

「今日、一緒に寝ようか」

「えっ、あっ、夏生!?」

「ゆずちゃんが一緒に寝てくれたら、明日の朝は落ち着いて、父さんと話せそ
うな気がする」

「……いいよ」

私のあたまをぽんぽんすると、夏生はパソコンを閉じに立った。
一緒にベッドに入ると、ぎゅっと抱きしめられた。

「ゆずちゃん、いいにおい」