眼鏡とハンバーグと指環と制服と

夏生はまだ黙ってる。

「夏生、お風呂入ってきたら?
私いまから、片付けするし」

「……うん」

のろのろと夏生が席を立つと、私は手早く片付けを始めた。

倖い、なのか残りは少ない。
食事が進むような会話ではなかったけど、一応は食べてくれたみたいだ。

夏生があがると、私もお風呂に入った。

あがってから、夏生の部屋の前に立つ。

小さく深呼吸。

コンコン。

「夏生、いい?」

「……ゆずちゃん?」

ドアを開けた夏生は、私の顔を見ると弱々しく笑った。
そのまま、手招きして部屋に入れてくれる。

「どうしたの?」

「うん」

促されて、並んでベッドに座る。
仕事をしてたのか、机の上のパソコンには電源が入ってた。