眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「夏生もビールでいいよね」

「……うん」

……き、気まずい。
努力する、っていってた癖に、お父さんと目を合わせようとしないし。

重たい空気の中、黙々と食事は進んでいく。

ううっ。
なんか喋らないと。

「あ、あの、……お口に、合いますか?」

「え?……ああ。
うまいな」

「なら、よかったです」

……沈黙。

……沈黙。

……沈黙。

夏生の脇腹をつついてみたりしたけど、全然話さない。

「…………美耶子は、料理が苦手でな」

「え?あ、そうなんですか」