眼鏡とハンバーグと指環と制服と

やっぱり何故か呆然としてるふたりを残してリビングを出る。
ちょっとくらい、仲直りしてくれたらいいんだけど。


キッチンで調理してたら、不意に後ろから抱きしめられた。

「……ごめん、ゆずちゃん。
任せといってとかいっといて、あれはないよね」

「お父さんは?」

「お風呂に入ってもらったけど、よかったよね?」

「うん。大丈夫。
その方がよかったから、助かったよ。
ありがと。
……仲直り、できそう?」

「どうかなー?
とりあえず、晩ごはんは気まずくならないように努力する」

「うん」

私の頬にチュッとキスすると、夏生は離れた。
見上げると、なんかいつも以上に情けない顔。

「大丈夫だよ。
私がついてる」

「うん。
ありがとう。
ところで、今日の晩ごはん、なーに?」