眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「大丈夫だよー。
僕にぜーんぶ任せてて」

見上げると。
いつも通り夏生はゆるーく笑ってる。
その顔見たら、肩から力が抜けた。

「うん。任せた」

「うん。
これ、持って行ったらいいの?」

「いいよ!私が持って行くよ!」

「いいんだよー」

夏生は私のあたまをぽんぽんすると、ケーキの載ったお盆を運んでくれた。

……うん。
夏生がいる。
だからきっと大丈夫。

ちょうどコーヒーが入ったところだったから、カップに注いで、夏生が持って
戻ってきたお盆に載せて運んだ。

「夕葵というと……。
お隣の夕葵ちゃんか。
大きくなったな。
家がなくなってたけど、ご両親はどうした?
おばあちゃんは?」

「……はぁーっ。
そこから説明、いるの?」