眼鏡とハンバーグと指環と制服と

夏生のお父さん……ということは、私のお義父さんになるのか。
とにかく、お父さんはお昼には着くらしい。

片付けやお掃除は昨日までにした。
お客さん用のお布団も干した。
私の買えない、ビールは夏生に頼んだ。
晩ごはんの下ごしらえはしてきたし、お昼ごはんは外ですませてもらうように
頼んできた。

準備は抜かりないはず、なんだけど。
なんだか落ち着かない。

嫁として認めない、離婚、とかいわれたらどうしよう?

「夕葵、どうした?
なんかずっと、上の空だけど」

お昼休み。
お弁当食べてたら、亜紀ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
あと二時間は塾に拘束される。

「今日、お父さんが来るの」

「お父さん……ということは、月原の父親か」

「うん。そう。
もう着いてる頃なんだけど……。
心配だよー、ちゃんと嫁として認めてもらえるか」

「大丈夫だろ。
こんな可愛い嫁が来て、喜ばない奴はいない」