「……歳にぃが」
「……また歳に、なんかされたの?」
……夏生の声が。
一気に険しくなる。
「ううん。
歳にぃ、海外に行っちゃった」
「海外?いつ?」
「一緒に出かけた次の日。
私に内緒にしときたいから、夏生にも内緒にしてたって」
「すぐ帰ってくるんだよね?」
「ううん。
長期だって。
いつ帰ってくるのか、わかんないって」
「……そう」
夏生も呆然としてる。
あんなことがあって許せなくても、それでも弟と思っていた人間が、突然黙っ
ていなくなったんだもん。
「……歳にぃ、私のこと、好きだった、って」
「……え」
……ぴくりと、背中の夏生の手が震えた。
「……また歳に、なんかされたの?」
……夏生の声が。
一気に険しくなる。
「ううん。
歳にぃ、海外に行っちゃった」
「海外?いつ?」
「一緒に出かけた次の日。
私に内緒にしときたいから、夏生にも内緒にしてたって」
「すぐ帰ってくるんだよね?」
「ううん。
長期だって。
いつ帰ってくるのか、わかんないって」
「……そう」
夏生も呆然としてる。
あんなことがあって許せなくても、それでも弟と思っていた人間が、突然黙っ
ていなくなったんだもん。
「……歳にぃ、私のこと、好きだった、って」
「……え」
……ぴくりと、背中の夏生の手が震えた。



