眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……でも」

「でも?」

また、夏生の眉が不機嫌そうに上がる。

けど……。

「歳にぃ、どうしたんだろ?
だって、普段だったら絶対、あんなこと、しないよ?」

「……確かに」

私の言葉に。
夏生もやっぱり首を捻ってた。

「けど、どんな理由があるにせよ、僕の夕葵に手を出すなんて、歳は絶対許さ
ない」

「僕の、って……」

「夕葵は、嫌?」

「ううん。
嫌じゃない」

夏生の唇が、私の唇にふれた。
今度は愛しむ、っていうのがぴったりなキス。

「……ゆずちゃんは僕のもの」

……完全に、夏生の機嫌は直ったようだ。