眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「ごめん、夏さん。
俺、ゆずちゃんにキスした。
黙っとこうかとも思ったけど、告白されたときの話、聞いてるからあやまっと
く。
ゆずちゃんは悪くないから。
俺が一方的に無理矢理したんだから。
だから、ゆずちゃんを責めないでやって」

「……歳。
……そんなに、死にたいんだ?」

すぅーっと夏生の目が細くなって……ブラック夏生、降臨。

「死にたくないよ?」

笑顔の夏生に笑顔の歳にぃ。

でも、完全に周囲の空気は凍り付いてる。

「……ふーん。
……まあ、いいけど」

ひぃっ。

なんなんですか、このふたり!?

「ごめんね。
ちょっと魔が差したんだ。
このあいだみたいなことする気なら、ゆずちゃん連れて帰るけど?」

「……そんなこと、しないよ?」

きれいに上がる、夏生の口端。