眼鏡とハンバーグと指環と制服と

……ううっ。
自分でいっておいて、なんか恥ずかしくなった。

「真っ赤になってゆずちゃん、可愛いな。
……夏さんに聞かれてたらきっと、大騒ぎしてるだろうね」

「……そだね」

……なんでだろ?
歳にぃはにこにこ笑ってるんだけど、悲しそうに見えるのは。


帰り道、人気のない峠の展望駐車場に、何故か歳にぃは車を停めた。

「……夕葵。
話がある」

「歳にぃ……?」

いつにもなく真剣な顔で、歳にぃが私を見つめる。
なんか、凄く不安なんだけど……。

「あのね?……その、あの、ええっと……。
ごめん!ゆずちゃん!」

……次の瞬間。
歳にぃから、キス、されてた。

なにがなんだか、さっぱりわけがわからなくて固まった。

「歳にぃ!なんで!?」