眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「ううん。
なんでもない。
きっと勘違い、だよ」

なんとなく、気付いてはいけないことのような気がして誤魔化しておく。

きっと私が、……知っちゃいけないこと。

「そんなことより。
おみやげ、ありがとう。
嬉しかった」

家の鍵につけたネズミモチーフのキーホルダーを出してみせる。

修学旅行から帰ってきてすぐ、亜紀ちゃんがふたりからのおみやげだって届け
てくれた。

「夕葵とテーマパークで遊べなかったのは心残りかな」

「……ごめん」

「あやまるな。
夕葵が悪かったわけじゃないから」

「そうだ。
まだ先の話だけどさ。
卒業旅行で行こうよ」

「そーだねー。
楽しみ!」

「ぜひそうしよう」