眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「ただいまー。
あ、ゆずちゃん、起きたんだ」

「なつ、き……!」

「どうしたの!?ゆずちゃん!」

へなへなと座り込んでしまった私に、夏生は靴も脱がずに駆け寄ってきた。

「だって……、ひとり……、怖い……」

「ごめん、ひとりにして。
どうしても学校に行かなきゃいけなくて。
携帯にメッセージで残してたんだけど……見なかった?」

ぶんぶんと首を振ると、ぎゅーっとしてくれた。

「ごめんね。
まだそんな余裕、ないよね。
みんなが修学旅行中の今日と明日はお休みもらってきたから。
一緒にいるよ。
大丈夫」

「……うん」

よしよししてくれる手にやっとほっとした。


ずっと夏生にくっついてた。
夏生はなにもいわないでそんな私をぎゅーってしてくれた。