眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「大丈夫、僕があいつらに、夕葵を絶対傷つけさせないから」

……夏生、あいつらって……誰?


目が覚めたら何故か夏生の部屋だった。
でも、夏生は部屋にいない。
下に降りても、どこにも。

……学校に行ったのかな。

カタン、なにかが倒れる音に身が竦む。

「夏生……?いないの……?」

しーんと静まりかえる家の中。
自分の早い心臓の音ばかり耳に届く。

「夏生……?」

「夏生……?」

……あ。
携帯。

部屋に携帯を取りに戻ろうとしたら。

ガチャ。

玄関のドアに手がかかる音に、背中がびくりと跳ねる。
おそるおそる、振り返ると、ドアが、開いた。