眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「どこ、舐められたの?……ここ?」

夏生の唇が私の首筋にふれる。
何度も、何度も。

「……や。
夏生、や」

「ダメだよ、あんな汚いものにさわられたんだもん。
ちゃんと消毒しとかないと」

チュッ、チュッ、チュッ、チュッ……。

何度も、何度も。
感触を、痕跡を、消すように。

「ほんとは全部きれいにしてあげたいけど。
できなくてごめんね?」

……あの、全部って?

チュッ、チュッ、チュッ、チュッ……。

浮かんだ疑問なんかかき消すように。

何度も、何度も。

首筋にふれ続ける、夏生の唇。

私が抵抗しなくなると、その唇が私の唇にふれる。
いままでにないキスに、なにも考えられなくなっていった。
夏生に髪を撫でてもらいながら、眠りに落ちていく。