眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「けれど、七尾さんだって好きで巻き込まれたわけではありません。
彼女は完全に、被害者です」

今年の二年生はなんでこう問題を、教頭先生に睨まれて身が竦んだ。

ぎゅーって思わず夏生の背中にしがみついたら、ますます睨まれて泣きそうに
なった。

「どうするんですか、これから。
まだ日程は残っているのに」

「私が付き添って先に七尾さんを帰します。
生徒たちには秘密にしてください」

「担任のあなたがいなくなたら、なにかあったってすぐに気付かれるに決まっ
てるでしょ!
……そうだ。
渡辺先生に付き添ってもらいましょう。
それでいいですね」

じっと夏生が私の顔を見つめる。
涙の浮き始めた目でイヤイヤしたら、夏生は小さく頷いてくれた。

「……お願い、します。
七尾さんは私にとって、唯一の家族といってもいい存在なんです。
こんなことになって心配なんです、不安なんです。
どんな処分も受けます。
いまは、傍にいさせてください」

「な……」