眼鏡とハンバーグと指環と制服と

亜紀ちゃんたちが通報してくれてて、すぐに警察が駆けつけた。
救急車も呼ばれて、病院へ。

夏生にも事情を聞くからって、病室にひとり、取り残されそうになった……け
ど。

「……いや」

「ゆずちゃん、すぐ戻ってくるから」

「いや、いや。
夏生、傍にいて。
お願い」

ぎゅっと夏生に抱きついてる私に、警察の人は困惑している。

「立ち入ったことをお伺いしますが。
……生徒、ではないのですか?」

「あの。
……小さいときから知っていて、いまは保護者代わり、みたいなものなので」

夏生は言葉を濁してる。
ちゃんと夫婦だっていえる立場だったら、こんな説明しなくていいのに。

「それだけ、ですか」