眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「ここではやめろって。
それに簡単に殺したらおもしろくないだろ?」

「……だな」

緩んだ男の手に必死で呼吸をしようとしても、貼られたガムテープのせいでう
まく呼吸ができない。

……苦しい。
息、できない。
死んじゃう、私。
このまま、きっと。

あたまの中に夏生の笑顔ばかり浮かんでくる。

……夏生。
夏生、夏生。
やだよ、夏生。
まだ私、夏生と一緒にいたいよ。

「場所、替えようぜ」

「ああ」

ガツッ!!

「……なに、してるの?」

揺れる車に男たちの目が外に向かう。
背の高い、男の人が立ってた。

「……夕葵に、なにしてるの?」