眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「うん。
絶対作ってあげる。
だから、約束だよ?
学校のとき以上に気をつけること。
いい?」

「うん」

やっと、笑顔になった夏生に、ちょっとため息。

……ほんと、どっちが年上なんだか。


——修学旅行当日。

「ゆずちゃん。
……あのね?」

朝ごはんを食べて。
夏生が私の頬にふれて、じっと見つめる。

……なにかを思い詰めてるみたいに。

なんかちょっと、……怖い。

「やっぱり……ううん。
なんでもない」

そういって夏生は笑ったけど、レンズの向こう瞳は無理してるようにしか見え
ない。

「夏生……?」