眼鏡とハンバーグと指環と制服と

月原先生が出て行ってすぐ、亜紀ちゃんたちが迎えにきてくれた。
制服に着替えて午後からの授業に戻る。
一時間ほど眠ったせいか、午後からの授業は眠くなかった。


帰りは強制的に、たい焼き屋さんに連行された。

いつも通り頼んでお金を払おうとすると、
「鼻血のお見舞いだ」
と奢ってくれた。

「……それで。
昨日、なにがあったんだ?」

いつものベンチにふたりに挟まれて座ると、やっぱり亜紀ちゃんから尋ねられ
た。

「月原も寝不足だったみたいだし。
なにやってたんだ?」

「あー、……喧嘩して、ね。
それで一晩眠れなかった」

「ねえ、なんで喧嘩したの?」

「香織ちゃんにはいってなかったね。
安藤くんから告白されて。
ちゃんと断ったからいいか、って黙ってたら喧嘩になった」

「そんなことで!?
っていうか、断ったんだし、第一なんで月原が知ってるのよ?」