眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……声は聞こえてたけど、内容までは、ね。
ふーん。
告白、されたんだ」

「だから、ちゃんと断ったって!」

「僕がお見合いしたときあんなに嫌がっといて、自分は黙っとくの?」

……怖い。
凄く、怖い。

こんな夏生、見たことない。

「ご、ごめんなさい!」

「いまさらあやまったって、遅いよ」

「夏生、ごめ……ん!」

夏生の唇が、私の口を塞ぐ。
息をすることすら許さないかのように、激しくキスされた。
私の両手を押さえ込んだ夏生の唇が、首筋を這う。

「……な、夏生!?い、……いや!」

「……はぁーっ。
ほんとにするとでも、思ったの?」

「……え?」

私から離れた夏生の口元が、自嘲するかのように歪んだ。