眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「今日図書室で、安藤くんとなに話してたの?」

「え?」

「今日ね、僕、借りてた本、返しに行ったんだー。
それでね、ちょっと調べたいことあって、ほら、郷土史関係って、図書室の奥
の方にあるでしょ?
そこに行こうとしたら、ゆずちゃんと安藤くんが話してた」

「……聞いてたの?」

「そんな悪趣味なこと、しないよー。
でもちょっと聞こえてた」

ゆるーく夏生は笑ってるけど、……あきらかに、怒ってる。

……忘れてた。
夏生は独占欲が強いこと。

「ゆずちゃんから話してくれたら、気にしないつもりだったけど。
どうしようかなー?」

え、笑顔が怖い。
気が付いたら思いっきり、ソファーに押し倒されてるし。

「あ、あのね、夏生?
別にわざと、黙ってたわけじゃないよ?
でも、ちゃんと断ったし、だから別にいいかなーって」

「……告白、されたんだ」

「え?聞いてたんじゃないの!?」