眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……うん。
ありがと、亜紀ちゃん。
聞いてくれて」

『なんかあったら、すぐに電話してこい。
もし月原が手に負えないときは、勇にぃにいうから』

「うん。
ありがと」

携帯切って、ちょっとため息。

でも、亜紀ちゃんと話したおかげで、気持ちは少し軽くなってたし、迷ってた
こともどうするか決めることができた。

宿題して、夏生がくれた問題集なんかやってみる。

問題を解きながら、気が付いたら手が止まってた。
決心はついたとはいえ、やっぱり勇気がいることだし。

いつも通り、帰るコールでごはんの準備をして夏生を待つ。
やっぱりちょっと、落ち着かない。

「ただいまー」

「おかえりー」

帰ってきた夏生は私のおでこにキスすると、何故かじっと、私の顔を見つめ
た。

「……どうか、したの?」

「なんでもないよー」